21. 2019年前半までの学会の流れ
その後の各種学会では、レーザートーニング(LT)の話題はあまり上っていない。これまでの盛り上りと比較すると、ずいぶん静かになったものである。その理由を考えてみると、いくつか考えられる。まず、「新しもの好き」の医師の関心がLTからピコ秒レーザーに移っていること、また、LTがそれほど効果的ではないことが広く知られるようになってきたこと、などが考えられる。あいかわらず、ネット広告ではLTが花ざかりのように見えるが、実際の施術件数はかなり減少していると想像される。LTを取りやめた施設もいくつか聞いている。筆者のクリニックに来院する、LTで肝斑が増悪したと訴える患者の数も、ひところよりは減っているようである。ようやく、LTとLT問題が、終息に向っているとしたら、それはすばらしいことである。