01. レーザートーニング以前のQYAG美容治療
20年以上前から、Q-switched Nd:YAG Laser (QSYL: 1064nm/ 5ns) を低めのフルエンス(出力)で顔面広範囲に照射して総合的な皮膚の美容を図るという試みは、海外はもちろん日本国内でも行われてきた。10数年前から、東京のU医師や京都のS医師らはこの方法を行ってきた。ただし、彼らの方法はQSYLを皮膚に変化が出ない程度の低フルエンスで照射してダウンタイムなく肌の美容を図るというものではあったが、肝斑を特異的に治療するという目的ではなかった。名称もレーザートーニングではなく、各医師が独自に呼称を決めている状態であった。それぞれ一定の人気があり、有名医師の人気メニューのひとつといった位置づけであった。
しかし、それぞれの有名医師は、独自の高度の美容治療理論を持ってそれに基づいて治療を行っていたために、逆に言えば真似が難しく、ひとつの方法が全国で大流行するということにはならなかったわけである。
(2015/1/25記)